【10月12日 AFP】国連人道問題調整事務所(OCHA)は12日、イスラエルによる空、陸、海からの集中攻撃を受け、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)から33万人以上が避難を余儀なくされていると発表した。

 ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)による7日の奇襲を受け、イスラエルは報復攻撃を実施。イスラエル側の死者は1000人を超え、ガザ地区では900人が死亡したと当局が報告している。

 OCHAはガザ地区の避難者数を更新し、33万8000人以上とみられると発表。この数はさらに増加する恐れがあると指摘した。

 イスラエルは、すでに封鎖しているガザ地区を「完全包囲」し、食料と水、燃料、電気の供給を遮断している。国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長はイスラエル側の封鎖措置について、人道的に危機的な状況が悪化の一途をたどることになると警鐘を鳴らした。

 映像はガザ地区で11日撮影。(c)AFP