【8月21日 AFP】中国政府は21日、先週末に行われた初の日米韓首脳会談で中国の行動を「攻撃的」と批判した共同声明に対し、抗議を表明した。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領が主催したサミットは18日、首都ワシントン近郊の大統領専用別荘キャンプデービッド(Camp David)で行われ、日米韓3か国の安全保障協力の「新時代」をうたった。

 共同声明「キャンプデービッドの精神」では、南シナ海(South China Sea)の紛争地域における中国の「危険かつ攻撃的な行動」に強く反対すると明言。特に台湾については「国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素」であり、「われわれの基本的立場に変更はなく、両岸問題の平和的解決を呼び掛ける」と言及した。

 中国政府は21日、これに強く反発。外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は定例会見で、日米韓3か国の首脳は「台湾および領海関連の問題で中国を中傷・攻撃し、内政に著しく干渉し、中国と近隣諸国との間に意図的に不和の種をまいた」と非難。

 その上で、「強烈な不満と断固たる反対を表明し、関係各方面に厳粛な申し入れを行った」と述べ、「台湾問題は純粋に中国の内政事情であり、その解決は中国が取り組むことだ」と強調した。(c)AFP