【8月3日 AFP】ロシアは3日、民主的に選出された大統領を失脚させる軍事クーデターが発生したニジェールについて、「緊急の国民対話」を呼び掛けるとともに、同国への軍事介入の脅しは無益だとけん制した。

 クーデターを受け、旧宗主国フランスはニジェールからの自国民退避を開始。ニジェール軍部はフランスが「軍事介入」を企図していると非難している。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は記者会見で、「ニジェール情勢のさらなる悪化を防ぐことが非常に重要だ」とした上で、「国内の平和を回復し、法と秩序を確保する」ための対話が必要だと訴えた。

 ザハロワ氏は「主権国家に対する武力行使の脅しは、緊張緩和や国内情勢の沈静化には役立たないと考える」と述べた。(c)AFP