【8月1日 AFP】西アフリカのニジェールでクーデターを起こした軍部隊は7月31日、軍が追放したモハメド・バズム(Mohamed Bazoum)大統領を、フランスが「軍事介入」により復帰させようとしていると非難した。

 フランスのカトリーヌ・コロナ(Catherine Colonna)欧州・外務相は同日、そうした主張を否定。バズム大統領の復権は依然「可能」だと述べた。

 一方、ニジェールの隣国で、軍政下にあるマリとブルキナファソは、ニジェールで軍事介入が行われれば自国への「宣戦布告」とみなすと警告した。

 ニジェールでは、2年前に民主的な選挙によって選ばれたバズム大統領を大統領警護隊が7月26日に拘束。隊長のアブドラフマン・チアニ(Abdourahamane Tiani)将軍が国家指導者就任を宣言した。バズム大統領の与党「ニジェール民主社会主義党(PNDS)」によると、この日朝には、石油相と鉱山相らが軍に拘束された。

 国際社会はクーデターを一斉に非難。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)はチアニ将軍に対し、1週間以内にバズム氏を復帰させるよう要求している。(c)AFP