【7月26日 AFP】米空軍は25日、シリアでロシア軍の戦闘機が発射した照明弾が米無人機に当たり、プロペラが損傷したと発表した。

 米国はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を実施しているシリアで、今月に入りロシア軍機が米軍機やその乗員を危険にさらす操縦を行っていると非難している。

 ロシアはバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領への支援として、シリアに介入している。

 米空軍のアレクサス・グリンケウィッチ(Alexus Grynkewich)中将は声明で「ロシア軍戦闘機が、IS掃討作戦を遂行中だった米軍の無人機MQ9リーパー(MQ-9 Reaper)に危険なほど接近し、妨害を行い、真上から照明弾を複数発射した」と発表した。

「照明弾のうち一つがMQ9に当たり、プロペラが大きく損傷した」ものの、同機は基地に帰還したという。

 同氏は「駐シリア・ロシア軍に対し、この無謀かつ倫理違反的な行動を即刻やめるよう求める」と述べた。(c)AFP