【6月29日 AFP】スペインの君主が過去5世紀にわたって収集した、さまざまな装飾品や芸術作品を収蔵・展示する新しい施設が29日、マドリードに開館した。

 王宮のすぐそばに開館した「王室コレクションギャラリー(Royal Collections Gallery)」では、絵画やタペストリーの他、家具や細部にまで装飾が施された馬車など、全650点が展示されている。

 展示作品の大半は、これまで一般公開されていなかったものや、同国各地の歴史ある施設の片隅にひっそりと置かれていたものだ。

 展示の目玉は、同国を代表する画家ディエゴ・ベラスケス(Diego Velazquez)の絵画作品『White Horse(白馬)』。この作品が一般に公開されたのは、2015年にパリで開催された企画展が最後だった。

 スペインの歴史における激動を描いたフランシスコ・デ・ゴヤ(Francisco de Goya)による作品もある。

 王室コレクションギャラリーでは、1年半ごとに展示内容の3分の1を入れ替え、継続的な関心の維持を図る予定。

 映像は7日撮影。(c)AFP