【4月26日 AFP】世界保健機関(WHO)は25日、スーダンの首都ハルツームにある国立公衆衛生研究所が戦闘員に占拠され、「極めて危険」な状況にあると警告した。研究所には、ポリオや麻疹(はしか)、コレラなどのウイルスや菌が保管されている。

 WHOスーダン代表のニマ・サイード・アビド(Nima Saeed Abid)氏は、「研究所から全職員が締め出され、軍事拠点として完全に支配下に置かれている」と報告した。占拠しているのが正規軍か、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」かは明らかにしていない。

 米国の仲介で72時間の停戦が発効する前日の24日、研究所の所長から電話連絡があったという。

 アビド氏は、研究所にはコレラなどさまざまな致死性の病気の「分離株」が保管されていると説明。「生物学的に重大なリスクがある」と強調した。(c)AFP/Nina LARSON