【4月24日 AFP】正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との激しい戦闘が続くスーダンで、ライオン25頭などを飼育する野生動物保護区が危機に直面している。

 スーダン動物保護センター(Sudan Animal Rescue Centre)は首都ハルツームから南東に車で1時間に位置し、近くには「連日の激しい衝突」が続いている軍事基地がある。

 同センターによると、停電によりライオン舎の電気柵が使えなくなっているほか、1日肉5~10キロが必要な餌が底を尽き始めている。

「危機的」状況にあるが、現在は常駐の職員もいなくなっており、センターは関係者に対し迅速な支援を呼び掛けた。

 このセンターではライオン25頭のほか、ガゼルやラクダ、サルやハイエナ、鳥類が飼育されている。

 スーダンでは15日、正規軍とRSFが首都ハルツームで衝突。戦闘は1週間以上続いており、これまでに400人以上が死亡、数千人が負傷している。(c)AFP