【3月5日 AFP】22-23アルペンスキーW杯は4日、ノルウェー・クビートフィエル(Kvitfjell)で女子滑降第8戦が行われ、ミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は、今季7戦を残して通算5度目の総合優勝を飾った。

 27歳のシフリンは5位に終わったものの、総合争いの唯一のライバルであるララ・グートベーラミ(Lara Gut-Behrami、スイス)を上回った。今後最大700ポイントを獲得できる中で、2度の五輪金メダル獲得を誇るシフリンは、グートベーラミに796ポイント差をつけている。

 今季のシフリンは25戦中11勝を挙げ、14回表彰台入りを果たしている。

 シフリンは「もう(総合優勝を)手に入れられたのは私にとってはかなり特別。少し肩の荷が下りた気がする。シーズン中盤は『まだ終わっていないんだから、もっと頑張っていかないと』といつも思っていた。だから、今は少なくともそれも終わったから、より楽しく過ごしていける」とコメントした。

 5度目の総合優勝は、マルク・ジラルデリ(Marc Girardelli、ルクセンブルク)と並んで歴代3位タイ。歴代最多は8回のマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)、2位は6回のアンネマリー・モザープレル(Annemarie Moeser-Proll、オーストリア)となっている。

 またシフリンは、インゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)が持つW杯通算最多86勝の記録にあと一つと迫っており、5日のスーパー大回転で快挙達成の可能性もある。(c)AFP