【12月13日 AFP】香港の裁判所は13日、民主派日刊紙「蘋果日報(アップル・デーリー、Apple Daily)」創業者で、禁止されている天安門(Tiananmen)事件の犠牲者追悼集会に参加した黎智英(ジミー・ライ、Jimmy Lai)氏(74)に対し、禁錮1年1月を言い渡した。

 同日には黎氏以外にも、活動家7人に禁錮4月~1年2月が言い渡された。このうちの大半がすでに、抗議デモ関連の違法行為により収監されている。

 黎氏に加え、廃刊に追い込まれた蘋果日報の何桂藍(Gwyneth Ho)元記者、人権派弁護士の鄒幸●(●は丹にさんづくり、Chow Hang-tung)氏は先週、違法集会に参加したとして有罪が確定していた。

 黎氏は追悼集会でろうそくをともしただけだったが、アマンダ・ウッドコック(Amanda Woodcock)判事は同氏の知名度を理由に、同氏が市民に集会参加を「扇動した」と判断した。

 13日には黎氏の弁護団が報道陣を前に、同氏が獄中で書いた書簡を読み上げた。この中で同氏は「不正義により亡くなった人々を追悼することを犯罪とみなし、その罪を私に負わせるなら、私にその罰を与えよ。6月4日に血を流した若き男女の苦悩と栄光を分かち合えるように」と記されていた。(c)AFP/Su Xinqi