【11月4日 AFP】ロシア極東シベリア(Siberia)で3日、旧ソ連製の輸送機が着陸に失敗して炎上し、搭乗していたとみられる5~7人全員が死亡した。地元当局が発表した。

 当局によると、シベリア南部イルクーツク(Irkutsk)郊外で、着陸進入中だったアントノフ12(An12)輸送機がレーダーから消えた。救助隊が現場に急行したところ、機体は炎上していたという。

 イルクーツク州のイーゴリ・コブゼフ(Igor Kobzev)知事は、同機には「5~7人」が搭乗しており、生存者はいなかったと述べた。

 ロシア連邦航空局(Rosaviatsia)によると、同機はベラルーシの企業が運航しており、極東チュコト(Chukotka)自治管区に積荷を届けた後、基地に戻るところだった。ベラルーシ運輸・通信省は、同機にはロシア人2人、ウクライナ人2人、ベラルーシ人3人の計7人が搭乗し、悪天候の中で着陸をやり直す「ゴーアラウンド」を行っていたと説明している。

 旧ソ連時代に製造されたアントノフ機は、現在も旧ソ連構成国で民間や軍の輸送に使われているが、近年は事故が相次いでいる。(c)AFP