マキロイが生涯グランドスラム達成 PO制しマスターズ初優勝
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【4月14日 AFP】男子ゴルフのメジャー第1戦、マスターズ・トーナメントは13日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(パー72)で最終日が行われ、ロリー・マキロイ(北アイルランド)がジャスティン・ローズ(イングランド)とのプレーオフを制し、史上6人目となる生涯グランドスラムを達成した。
マキロイは最終ホールで痛恨のボギーをたたき、通算11アンダーでローズとのプレーオフに突入したが、1ホール目でパーだったローズに対してバーディーを奪い、勝利を決めた。メジャー4大会全制覇に王手をかけて以来、11度目のマスターズ挑戦にして感動の勝利を飾った。
長年逃し続けてきたグリーンジャケットをついに獲得したマキロイは、涙を流して喜び、「信じられない」「ここに来るのは17回目。自分の番が来るのかずっと不安だった。マスターズチャンピオンを名乗れることが本当にうれしくて誇らしい」と語った。
生涯グランドスラムは、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズ、ゲーリー・プレーヤー、ジーン・サラゼン、ベン・ホーガンに続く快挙となる。
21歳でメジャー初制覇を狙った2011年大会では、最終日のバックナインで崩れて80の大たたき。この日もいきなりダブルボギーをたたく悪夢のようなスタート、バックナインでの失速、最終ホールでのボギーと苦しい内容で、3度リードを手放す展開だったが、それらを乗り越えて2014年の全米プロゴルフ選手権以来、11年ぶり5度目となるメジャータイトルを手にした。今季は3勝目、米ツアー通算では29勝目となる。
優勝を決めた18番グリーンで、頭を抱え、膝をつき、グリーンに突っ伏して泣いたマキロイは、「18番グリーンでたまっていた感情が一気に噴き出した」「こういう瞬間があるからこそ、惜敗にも価値がある」とコメントした。(c)AFP/Jim SLATER