【5月15日 AFP】女子テニス、元世界ランク1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)の日々を活用し、これまでを振り返って「たくさんの後悔」を認めつつ、もっと積極性を養いたいとしている。

 2018年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)と2019年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を制して四大大会(グランドスラム)2連勝を記録し、一躍トップ選手の仲間入りを果たした大坂は、その内気な性格が自身の妨げになっていたと自己分析した。

 現在22歳の大坂は、米ロサンゼルスでCNNワールドスポーツ(CNN World Sport)の取材に応じ、「私が本当にシャイなのは皆さんご存じでしょう」と話し始めると、「この隔離期間を活用して、いろんなことを考えたいと思う。自分としては、寝る前にたくさんの後悔をしている」「悔いることの大半は、自分の考えをはっきり主張できていないこと」と明かした。

 穏やかに話をする大坂は以前、成功を収めたことに戸惑っていたと率直に告白。昨年には、全豪オープンで優勝して世界1位に到達した後に気の重さを感じていたことも明かしており、自分の考えを主張し、もっと周囲の状況をより制御できていたら、気持ちはずっと楽になっていただろうと話した。

「もっと積極的になれたのにと思うときがたくさんある。そうせずに口を閉ざしてしまい、心から楽しめないまま物事が進んでいた」「もっと自分を主張していれば、これから何が起きるのか見極めるチャンスをつかんでいたと思う」

 テニス活動の再開時期が依然として不透明な中、大坂はこの予期せぬ自由時間を使って、絵を描いたりスケッチをしたりするなど新しいことに挑戦していたといい、「(テニスができないことに)少し不安な部分もあったけれど、他の選手も自分と同じ状況であることも分かっている、きっとそのはず」「プレーの仕方を忘れてしまうとか、そういうことではない。それに今は、1日5時間のトレーニングなんてしたくない。だって、そうやって燃え尽きてしまうし、ツアーがいつ再開されるかも全く分からないから」と語った。(c)AFP