【5月14日 AFP】イタリア・セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)は13日、政府が問題ないと判断すれば、同リーグのクラブは6月13日のリーグ再開を望んでいると明かした。

 レガ・セリエAは発表文の中で「スポーツ活動の再開に関しては、政府の決定を順守し、選手保護の医療手順に従った上で、6月13日という再開日が示されている」と記した。

 新型コロナウイルスで3万1000人以上が亡くなっているイタリアでは、3月9日に試合が行われたのを最後にセリエAが中断になっている。

 セリエAの全20クラブは投票を行い、今シーズンを完了させると全会一致で決めていたが、再開日が設定されるのは今回が初めて。

 一方、イタリアのビンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相は、同国サッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ(Gabriele Gravina)会長から書簡を受け取ったと議会で明かした。

 スパダフォーラ・スポーツ相は「(グラビーナ会長からは)連盟が(政府内の)技術科学委員会のあらゆる勧告に従い、5月18日からチーム練習を問題なく行えるようにするための手順を再調整したと知らされた」と話した。

 スパダフォーラ・スポーツ相はまた、政府は慎重な姿勢を取ることになるだろうとし、大会が再開されるのは「すべての人の安全」が保証された時だけだと警告した。

 同スポーツ相は同日の上院で「全員が望んでいる通り、もしセリエAが再開されることになれば、それはすべての人にとって完全に安全な状態で再開するための適切な措置を取り、手順を守った場合だ」と述べた。

 約2か月にわたってロックダウン(都市封鎖)の措置が取られていたイタリアでは、セリエAの各クラブが4日に個人トレーニングを再開させており、18日からは厳格な制限の下でチーム練習が行われる見通し。(c)AFP