【3月20日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は19日、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で今季の残り試合が無観客や中止となった場合でも、3000人の非正規職員に給与を支払うと約束した。

 ウイルスの拡大阻止のため大規模な集会が禁止されていることを受け、同日イングランドサッカーの中断期間は4月30日まで延期された。

「マンチェスター・ユナイテッドは、残りのシーズンでプレミアリーグの試合が中止、または無観客になったとしても、試合当日や試合以外で働く誠実な非正規職員に全額給与を支払う」

「これは非正規職員が直面する経済的な不安を解消するというクラブの意思表示であり、サポーターへのサービス提供における彼らの重要な役割への当然の報いだ」

 今季、本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)ではリーグ戦が4試合残されており、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)では最大3試合行われる可能性がある。

 ユナイテッドのエド・ウッドワード(Ed Woodward)副会長は、「前例のない事態であることは理解している。今季の残り試合で何が起きても彼らに安心を提供したい」と話している。「すべてのサポーター、そして同僚が一刻も早くオールド・トラフォードに戻ってくることを楽しみにしている」

 なお、ヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦、リンツ(LASK Linz)とのアウェーでの第1戦は、オーストリア政府の新型コロナ対策のため無観客で行われたが、ユナイテッドは先週、すでに観戦のための旅券を購入していたすべてのサポーターに一人あたり350ポンド(約4万4500円)を支払っている。(c)AFP