【8月29日 AFP】急性白血病の治療を受けながら、イタリア・セリエAのボローニャ(Bologna FC)を率いているシニシャ・ミハイロビッチ(Sinisa Mihajlovic)監督が、化学療法の過酷なスケジュールをこなし、28日に退院したことが分かった。

 白血病を患いながらも前週末に行われたセリエA開幕戦でチームを指揮した50歳のミハイロビッチ監督は、並外れた勇気を見せ称賛されていた。

 1-1で終了した敵地でのエラス・ベローナ(Hellas Verona)戦をベンチから見守ったミハイロビッチ監督は、その後ボローニャの病院に戻った。

 ミハイロビッチ監督が入院していた病院は、同国のAGI通信に対し、同指揮官が合併症を発症することなく化学療法の第1段階を終えたと認めた。

 旧ユーゴスラビア代表として63試合に出場しているミハイロビッチ監督は、30日に行われるSPALとのホーム開幕戦で再び指揮を執ることになるかもしれない。

 この病院の血液科長は、「まだいくつかの検査を行わねばならないが、現時点では(チームへの復帰を)除外できない」とAGIに語った。

 これまでにACミラン(AC Milan)やスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)などを率いたミハイロビッチ監督は、開幕戦で指揮を執ると選手たちに約束していた。

 ミハイロビッチ監督は白血病を告げられた後、「病気は悪性だが、打ち倒せないことはない」と主張していた。

 昨シーズン途中の就任後、リーグ戦最後の12試合で8勝を挙げたミハイロビッチ監督は、ボローニャを降格圏とは大きく離れた10位に導いた。(c)AFP