【6月30日 AFP】コパ・アメリカ(2019 Copa America)は29日、準々決勝が行われ、ペルーはウルグアイとの両チーム0-0で迎えたPK戦を5-4で制し、大会ベスト4入りを決めた。ペルーのGKペドロ・ガジェセ(Pedro Gallese)がルイス・スアレス(Luis Suarez)のPKを止めて勝利に貢献した。

 PK戦で最初のキッカーのスアレスが失敗したウルグアイに対し、ペルーは最後のエディソン・フローレス(Edison Flores)までの5人全員が成功し、ここ4大会で3回目となるコパ・アメリカ4強入りを果たした。

 0-5で大敗したブラジルとのグループリーグ最終戦では、フィードのミスからロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)に2点目を献上し、1点目と3点目でも失点を防ぎきれずに戦犯となっていたガジェセだが、この日はスアレスのキックのコースをしっかり読みきった。

 チーム主将のパオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)は「チームをすごく誇りに思う。言葉にならない」とコメントした。

「たくさんの人から、ペルーには不屈の精神やガッツがないと言われたが、きょうは相手に立ち向かう勇気をピッチで示せた」「ペルーは飢えている。ペルーは戦士だ。ペルーにはガッツがある」

 敗れたウルグアイは、90分の間にゴールかと思われた場面が3回あったが、いずれもオフサイドで得点は認められなかった。主将のディエゴ・ゴディン(Diego Godin)は「つらいし悲しい。勝ち進めるという大きな期待を持っていたが、実現できなかった」「ゴールが決まらなかった。頑張って得点を目指したが、3回取り消された」と話した。

 今回のコパ・アメリカでは、これで準々決勝4試合のうち3試合がスコアレスドローの末のPK決着となった。すでにブラジルがパラグアイに、前回王者チリがコロンビアに同じくPK戦で勝利。ゴールが決まったのは2-0でアルゼンチンがベネズエラを下した1試合だけだった。

 ペルーはポルトアレグレ(Porto Alegre)で行われる7月3日の準決勝でチリと対戦する。もう1試合の開催国ブラジル対アルゼンチンの試合は、同2日にベロオリゾンテ(Belo Horizonte)で行われる。(c)AFP/Cesar LOPEZ