【6月9日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)は8日、女子シングルス決勝が行われ、大会第8シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)が6-1、6-3でマルケタ・ボンドロウソバ(Marketa Vondrousova、チェコ)に完勝し、オーストラリアの女子選手として46年ぶりの大会制覇を果たした。

 バーティは幸先が良いスタートを切るとそのまま勢いを落とさず、わずか70分でキャリア初の四大大会(グランドスラム)タイトルを手にした。

 オーストラリアの女子選手として1973年のマーガレット・コート(Margaret Court)氏以来となる全仏覇者となった23歳のバーティは、次週発表の世界ランキングで大坂なおみ(Naomi Osaka)に次ぐ2位に浮上する。

 2015年に一時テニスから離れ、プロのクリケット選手になったことで有名なバーティは試合後、「信じられない。少し言葉が見つからない。きょうは完璧な試合ができた。自分自身、そして自分のチームのことを本当に誇りに思う。最高の2週間になった」と語った。

「オーストラリアの選手にとって、ここは特別な場所。前はサム(サマンサ・ストーサー<Samantha Stosur>)もここで活躍したし、惜しいところまで行った。本当に魔法のような2週間だった」

 一方、2006年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)を制したマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)以来となる10代のグランドスラム女王になることを目指した19歳のボンドロウソバは、緊張した様子で22本の凡ミスを記録。対してウイナーの数はわずか10本にとどまり、一方的に敗れた。(c)AFP/Jed Court