【4月9日 CNS】中国・内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)フフホト市(Hohhot)トクト県でこのほど行われた「第2回黄河・開河魚節」(川開き魚祭り)。黄河文化を舌で味わうイベントが行われ、多くの旅行客を魅了していた。

 同県の河口鎮は黄河の上流と中流の境にあり、2千年超の歴史がある。「冬の川で魚は氷の下で食さず動かず、春が来て氷が解ける頃には肥えて美味になる」と言われる。清の康熙帝(Emperor Kangxi)、雍正帝(Emperor Yongzheng)、乾隆帝(Emperor Qianlong)の時代には毎春、川開きの後に取れた「開河魚」(「川開きの時に捕れた魚」の意)を貢物として皇帝に献上していた。「開河魚」の名はそのことで広く知られている。

 祭りの日は、「開河魚」の煮込み料理のコンテストが行われ、13組の調理人が腕を振るった。川で取れた丸々と太った黄河鯉の洗浄、うろこ落としなどの加工を行い、当地特有の唐辛子や茴香(ウイキョウ)などの調味料を使い、約30分ゆっくり煮込むと「開河魚」煮込みの出来上がりだ。

「3月から5月が『開河魚』を食べる最高の時期です。『開河魚』を味わうことで黄河文化を体感できるのです」。大会会場で評判の高かった調理人の秦二虎(Qin Erhu)さんは魚を煮込みながら語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News