中国の開放により、世界はこれまで以上に確信をもって中国市場の開拓に取り組むことになった。例えば、今年11月に開催される第2回中国国際輸入博覧会(China International Import Expo)について、最近では「噴出現象」が発生しているという。

 同博覧会は当初、海外企業用出展スペースを前回比で3万平方メートル追加する計画だったが、出展者が「ブース1か所を獲得するのも難しい」状態だという。イタリアの関連機構は自国企業のためにあらかじめ、2000平方メートルの出展スペースを予約。中国とニュージーランドの交流促進を目的とするNPOのニュージーランド中国商会が予約したスペースは、1000平方メートル以上だ。

 去年の第1回中国国際輸入博で最大だったのは、日本の展示スペースだった。現在、日本側組織機構の責任者は、今年も同程度の場所の確保はできないのではと心配している。今回は、展示スペースを拡大しようとする国があまりにも多いからだ。

 都市部だけでなく農村でも、ファッショナブルで高品質、エコでスマートといった消費生活をレベルアップさせる商品へのニーズが増え続けている。農村部の振興や農民の収入増に伴い、中国の農村市場にはまだまだ爆発的に発展する余地があると判断してよいわけだ。中国の消費市場の地図を拡大することは、外資企業や輸入商品にさらに大きな市場空間を提供することになる。

 2019年の春節に当たり、中国人は「舶来の年越し品」の購入を通じて絶え間なく開放を続けることが、一家の生活の質の向上をもたらすと感じ、素晴らしい生活を得るためには奮闘せねばならないことを強く意識することになった。同様に、中国がいつまでも歩みを止めずに開放していくことで、世界はさらに多くのチャンスと達成感を見出すことになるだろう。(c)東方新報/AFPBB News