【12月21日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は20日、薬物の陽性反応により1年間の出場停止が科されていたペルー代表主将パオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)の処分期間を6か月に軽減した。これにより、ゲレーロは来年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場できることになった。

 FIFAは声明で「上訴委員会は本件のありとあらゆる状況、特に選手の過失の度合いを考慮した結果、出場停止期間は半年が妥当だと判断した。処分は懲罰委員会会長が暫定的に処分を科した2017年11月3日を起点とする」と説明している。

 カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフラメンゴ(Flamengo)でプレーする33歳のゲレーロは、10月5日に行われたアルゼンチンとのW杯南米予選後の検査で、コカイン代謝物質のベンゾイルエクゴニン(benzoylecgonine)が検出されたため、出場停止処分が科されていた。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)などで活躍したゲレーロは、11月3日に薬物違反で30日間の暫定出場停止処分を受け、ペルーがニュージーランドを破り、最後の32か国目として本大会出場を決めた大陸間プレーオフを欠場していた。

 FIFAは今月8日、ゲレーロを1年間の出場停止とすると発表したが、上訴が一部認められたことにより、ゲレーロはロシアでプレーすることが可能になった。

 ニュージーランドとの大陸間プレーオフを2試合合計スコア2-0で制し、1982年以来となるW杯出場を決めたペルーは、本大会ではグループCでフランス、オーストラリア、デンマークと対戦する。(c)AFP