【5月23日 AFP】21日に行われたインディカー・シリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)予選でポールポジションを獲得したチップ・ガナッシ・レーシング(Chip Ganassi Racing)のスコット・ディクソン(Scott Dixon)が、元同シリーズドライバーのダリオ・フランキッティ(Dario Franchitti)氏とともにファストフード店で拳銃強盗の被害に遭った。地元警察が22日に発表した。

 ニュージーランド出身のディクソンは予選終了から数時間後、妻のエマ(Emma Davies-Dixon)さんやフランキッティ氏とともに、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(Indianapolis Motor Speedway)の近くにある米ファストフードチェーンのタコベル(Taco Bell)を訪れていた。

 インディアナポリス(Indianapolis)の警察によると、14歳と15歳の若者2人がクレジットカードや貴重品の強盗に関与したとして逮捕されたという。両容疑者は強盗容疑で起訴されている。

 ディクソンとフランキッティ氏は22日、事件に関する報道陣からの質問に対してコメントを避けた。一部報道では、同僚のトニー・カナーン(Tony Kanaan)が明かした内容として、ディクソンはほかのドライバーのために食料を調達していたところだったと伝えている。

 カナーンは地元紙インディアナポリス・スター(Indianapolis Star)に対し、「彼らがドライブスルーで注文していたら、銃を持った男2人が近づいてきた。彼らはディクソンの頭に銃を突き付けて、財布と携帯電話を寄こせと言ったらしい。まさかここで、そんな目に遭うなんて思わないよ」と話したとされている。

 ディクソンは28日に行われるインディ500の決勝で通算3度目のポールポジションを獲得。オーバルコースで最も名高い同レースでは、2008年に続く勝利を目指している。

 インディ500で通算3度の優勝を誇るフランキッティ氏は、2013年シーズンに米ヒューストン(Houston)で行われたシリーズ第18戦でクラッシュし、背中や足首など複数の骨折を負って現役を引退した。

 ディクソンが所属するチップ・ガナッシのオーナーは今回の事件について、自身のツイッター(Twitter)で、「タコベルとのスポンサー契約がなくなったせいかな」と冗談交じりにつづった。(c)AFP