盗難被害のバトン、恐怖は忘れてベルギーGPに集中
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【8月21日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のジェンソン・バトン(Jenson Button)は20日、妻の道端ジェシカ(Jessica Michibata)さんと催眠ガスが使われたとされる盗難被害に遭った恐怖を忘れ去り、今週末から開催されるベルギーGP(Belguim Grand Prix 2015)に向けて集中すると語った。
2009年の年間王者で35歳のバトンは、この日スパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)のパドックに到着すると事件について初めて言及し、夫妻にとって「恐ろしい」体験だったことを明かした。
南仏の保養地サントロペ(Saint-Tropez)の貸別荘で友人らと休暇を過ごしていた際に、エアコンから室内に催眠ガスを送り込んだとみられる手口で強盗に押し入られたバトンは、「寝ている時に、招かれざる客が家に入ってくるなんて絶対にあってほしくない」とコメントした。
「恐怖は変わらないが、今は忘れるようにしている。僕らはこうして無事だし、二人とも今週末を楽しみにしている」
被害総額は40万ユーロ(約5500万円)以上で、その中にはジェシカさんの婚約指輪も含まれていた。
バトンはまた、「事件はこれが最後じゃない。必ず他にも被害者は出る」と強調している。
「だけど報道されていたように皆さんがもっと用心していくことが重要で、そうすればこんなことが頻繁に起こることもないだろう」
バトンは欧州ラウンド最中の4週間にわたる夏季休暇で、最後の週をジェシカさんやその家族とともに日本で過ごしていたという。
一方、今回のベルギーGPではマクラーレン・ホンダが再び新しいエンジンを準備したため、グリッド降格のペナルティーを受けることを知らされたバトンは、「後方グリッドからのスタートになるが、このサーキットの第1コーナーでは何が起きるか分からない」と前向きに受け止めている。
「中盤の集団にいた場合、第1コーナーを出たところでホイールが無いなんてことはよくあることだから、後方からのスタートは悪くはない」
「4つか5つ順位を上げられるかもしれない」
(c)AFP