■2005年のような勝利への執念

 カルロビッチは2005年の優勝メンバーではないものの、若手有望株のボルナ・コリッチ(Borna Coric)が不調のため代表復帰を果たした。

 イバン・リュビチッチ(Ivan Ljubicic)氏を擁した2005年大会のメンバーと同じ勝利への執念を呼び起こしたいチリッチは、「2005年の優勝はクロアチアにとって大きな快挙だった」と思い起こしていた。また、ワールドグループ最初の2試合がアウェーでの戦いだったにもかかわらず、決勝まで進めたことについて「驚くべきこと」とすると、「この調子を続けていきたいね」と語った。

 両チームで唯一となる世界ランキングでトップ10以内に入っているチリッチに対し、同ランクで現在38位のデルポトロだが、チリッチとの直接対決では通算10試合で8勝を挙げており、2012年以降は負け知らずとなっている。

 チリッチについて「彼のことは知り尽くしているが、これまでの試合は関係ない。自分は以前と違う」と話したデルポトロは、度重なるけがから素晴らしい復活を遂げた今季はリオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得したほか、英グラスゴー(Glasgow)で行われた準決勝では、リオ五輪金メダリストのアンディ・マレー(Andy Murray)を激戦の末に破り、英国の大会連覇を阻止した。

 アルゼンチンはデルポトロとデルボニスのほかに、ギド・ペラ(Guido Pella)とレオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer)が出場。対するクロアチアは、チリッチとカルロビッチとともに、イワン・ドディグ(Ivan Dodig)とフランコ・シュクゴル(Franko Skugor)の布陣で迎え撃つ。(c)AFP