【11月25日 AFP】クロアチア・ザグレブ(Zagreb)で行われる男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)決勝で、アルゼンチン代表のファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)は、良き友人でもあるマリン・チリッチ(Marin Cilic)を擁するクロアチアと対戦する。

 デビスカップ決勝に過去4度進出しながらも、いずれも敗れているアルゼンチンは、デルポトロを中心としたチームで「五度目の正直」に挑む。一方、決勝戦の舞台に比較的スローコートのザグレブ・アリーナ(Zagreb Arena)を選択したクロアチアは、スロバキアを破った2005年大会で優勝している。

 ベテランのデルポトロは、2008年大会と2011年大会の決勝でいずれも敗れており、アルゼンチンがデビスカップでの不運を打ち破るためには、2014年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2014)覇者チリッチを倒すことが重要なカギを握るとみている。

 チリッチと同じ28歳で、ともに2005年にプロに転向したデルポトロは、「マリンは優秀な選手だ。12歳の頃から知り合いで、同じようなキャリアをたどってきた。彼はツアーでもすごく仲が良い選手なんだ。世界ランク6位にふさわしい実力の持ち主だね。彼は素晴らしい選手で、今週末にはトロフィーを手にするチャンスを持っているけれど、僕らも努力して勝ってみせる!」と語った。

 25日に行われるシングルス第1試合で、チリッチはフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis)と対戦。続く第2試合では、デルポトロが経験豊富なイボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic)と相まみえる。

 37歳で長身のカルロビッチは、デビスカップのシングルスでは1920年大会に43歳で出場したオーストラリアのノーマン・ブルックス(Norman Brookes)以来の年長記録となっており、「もう少し若ければ良かったが、これが人生というもので、誰もがいつかは年をとる。自分がまだこの場にいるのは良いことだ」と述べた。