【9月19日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2016)は18日、各地でワールドグループ準決勝が行われ、アルゼンチンは大一番を任されたレオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer)がチームを勝利に導き、前回王者の英国を3勝2敗で退け、クロアチアとの決勝に進出した。

 ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)に代わって最終戦に出場した29歳のメイヤーは、最終戦となる第5試合で英国のダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)を4-6、6-3、6-2、6-4で破り、デビスカップのシングルス通算14試合で11勝目を挙げると、アルゼンチンは2011年大会以来となる決勝の切符を手にした。

 最近10年間で4度目の決勝進出を果たしたアルゼンチンは、11月25日から27日に行われる決勝で初優勝を目指し、2005年大会王者クロアチアと対戦する。クロアチアは準決勝でフランスを3勝2敗で破っている。

 シングルス最終戦では当初、デルポトロの起用を予定していたアルゼンチンだが、17日のダブルスに出場したデルポトロは、今夏の過密日程と手首の状態がまだ完全ではないことを考慮して出場回避を決断した。

 アルゼンチンのダニエル・オルサニク(Daniel Orsanic)監督は、「そういうこともあると考えていたが、デルポトロは非常によく頑張ってくれたと思う」とコメント。また、マイヤーについては「キャリア最高のテニスを披露した。デビスカップの試合ではこれまでに何度も勝利しているが、われわれがよく目にしていたテニスだ」と語った。

 一方、2015年大会の決勝でベルギーに勝利し、79年ぶりとなるデビスカップ戴冠を果たした英国だが、大会連覇には届かなかった。

 18日に行われた第4試合のシングルスでは、アンディ・マレー(Andy Murray)が6-3、6-2、6-3のストレートでアルゼンチンのギド・ペラ(Guido Pella)を退け、英国が対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。

 そして続く第5試合では、16日のシングルスで敗れているカイル・エドモンド(Kyle Edmund)ではなく、エヴァンスの起用を決断。デルポトロの欠場もあり、決勝進出に向けて英国に追い風が吹いていたようにみえたが、アルゼンチンから88年ぶりの勝利を挙げることはできなかった。(c)AFP/Alistair WATSON