【9月18日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2016)は17日、各地でワールドグループ準決勝が行われ、英国はアンディ・マレー(Andy Murray)とジェイミー・マレー(Jamie Murray)のペアがダブルスで勝利し、アルゼンチンとの対戦成績を1勝2敗とした。

 前日のシングルスで2連勝したアルゼンチンのダニエル・オルサニク(Daniel Orsanic)監督は、この日のダブルスで決着をつけようと、レオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer)のパートナーに当初予定されていたフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis)ではなく、ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)を起用した。

 ところがこの作戦は奏功せず、シングルス世界ランキング2位のアンディ、そして兄ジェイミーのペアが6-1、3-6、6-4、6-4で勝利を収め、大会連覇に望みをつないだ。

「前日はすごくタフな一日だったけれど、きょうはジェイミーと一緒に勝つことができて最高だ」と話したアンディは、「ジェイミーのプレーは、試合全体を通じて信じられないくらい良かった。1勝2敗で厳しい状況に変わりはないけれど、初日よりは前進したし、逆転できると信じている」と語った。

 そしてジェイミーは、「良いプレーを披露できたけれど、相手も好調だったので、そうしなければ勝てなかった。これだけのプレーができて、最初から最後まで戦えたことを誇るべきだと思う。盛り返せたし、明日の試合に向けて勢いを取り戻せた」とコメントしている。

 アンディは18日の試合でギド・ペラ(Guido Pella、アルゼンチン)との対戦が予定されており、順当に行けばアンディの勝利が濃厚とみられ、最終戦のカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)対デルポトロの試合が勝ち上がりを決める試合になる可能性が高い。

 アルゼンチンは、18日のシングルスで1勝すれば、最近10年で4度目の決勝進出が決まる。対する英国は、ベルギーを下して優勝した昨年大会に続く連覇を目指している。勝利したチームは、決勝でフランスとクロアチアの勝者と対戦する。(c)AFP/Alistair WATSON