【5月26日 AFP】米ディズニー(Disney)は、長らく親しまれてきた独自の紙幣「ディズニードル」の発行と販売を打ち切ると発表した。これを受けて収集家の間でにわかに購買熱が高まっている。

 ディズニードルは1987年に導入されたもので、ディズニーが米国内で展開するテーマパークやホテル、飲食店などで利用できる。

 図柄にはミッキーマウス(Mickey Mouse)やグーフィー(Goofy)、ミニーマウス(Minnie Mouse)など、ディズニーの人気キャラクターを採用。その全てに、ドナルドダック(Donald Duck)の裕福なおじスクルージマクダック(Scrooge McDuck)の署名が入っている。

 かねて収集家の間で人気の高かったディズニードルだが、廃止の発表を受けて購買熱が高まっており、取引価格も急騰しそうだ。

 米大手競売サイト「イーベイ(eBay)」には抜け目のない人たちがすでに多数を出品。米ディズニーランド(Disneyland)開園50年を記念した2005年発行の50ドル紙幣には3798ドル(約42万円)の価格が提示され、1ドル紙幣54枚の未裁断シートには売り手が1万5000ドル(約164万円)の値段をつけている。(c)AFP