【5月8日 AFP】ボクシング、WBC世界ミドル級タイトルマッチが7日、米ラスベガス(Las Vegas)のTモバイル・アリーナ(T-Mobile Arena)で行われ、王者サウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)は6回KOで挑戦者のアミール・カーン(Amir Khan、英国)を下し、初防衛を果たした。

「カネロ(Canelo)」の異名を持つアルバレスは、6回残り23秒の場面で右ストレートでカーンの左顎をとらえた。

 崩れ落ちたカーンがキャンバスに後頭部を打ち付けると、陣営のスタッフは急いで救護に駆けつけた。その後、カーンは数分微動だにしなかった。最終的に起き上がったカーンだったが、自身最大の一戦の衝撃的な結末は、顎がもろいというイメージを明らかに強めるものとなるだろう。

 カーンが階級が二つ上のアルバレスとの対戦のために増量する中、KO場面までは予想を覆す接戦だったが、その結末は目を見張るものだった。アルバレスは序盤、良い出足をみせたカーンに押され気味だったものの、試合の中で徐々に修正を加えていった。

 アルバレスは、この試合をリングサイドで見届けたゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)との対戦をWBCに命じられている。(c)AFP