■チームは「昨年から一変」

 その中で、市街地コースではレース結果を左右する「いろいろなことが起こり得る」とアロンソは話し、競争力の低いチームにとっては常に狙い目だと意気込んだ。

「このレースを楽しみにしている。持てるチャンスを最大限に生かしたい」と話すアロンソは、所属するマクラーレン・ホンダについて、「昨年から一変した」と語った。

「パワーユニットは完全に別物になった。前は信頼性に関する問題が山積みで、パフォーマンスも上がらなかったから、そこから大きく進歩しなければならなかった。空力の面でもね」

「現時点ではまだそんなに強いチームじゃないけど、何を変えなければならないかは、自分たちで分かっている。まずは全レースでポイント圏内に入る。そしてシーズン後半は表彰台を狙いに行く。それがチームの目標だと思っている」 

 昨季から、5年を過ごしたフェラーリ(Ferrari)を離れ、マクラーレン(McLaren)に復帰したアロンソだが、マクラーレンが再タッグを組んだホンダ(Honda)のパワーユニットが安定した性能を発揮できず、元年間王者はこれまでのキャリアで最も失望の大きいシーズンを過ごした。

 そのため、アロンソには3年契約が満了となる2017年を待たずに現役を引退するのではとの報道も出たが、本人はうわさを一蹴している。

「2017年まで乗るよ。その間に、自分が走ることをどれだけ楽しめるかをみて、それからもう何年か続けるか、それともF1を離れるかを決めたい」

「ルマン(Le Mans 24 Hour Race)も取りたいんだ。それにインディ500も。インディ500はすごく難しい。僕はオーバルトラックにも、米国のレース事情にも詳しくないからね。でも、ルマン24時間にはものすごく魅力を感じている」

「僕ら昔かたぎのドライバーは、ビッグなチャレンジとビッグなレースに憧れるんだ」

(c)AFP/Irakli METREVELI