【3月5日 AFP】ルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は4日、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を再び来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)出場争いに戻したが、イングランド・プレミアリーグ4位という成績は欧州最高の舞台にふさわしくないと考えている。

 現在4位のマンチェスター・シティ(Manchester City)と勝ち点で並び、得失点差で5位につけるユナイテッドは、リーグ3連勝をかけて6日のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)戦に臨む。

 先日まで解任の危機に立たされていたファン・ハール監督だが、2季連続でユナイテッドにチャンピオンズリーグ出場権をもたらすことができれば、今季の仕事は成功したとみなされる。

 しかし、オランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)でチャンピオンズリーグ制覇を経験している指揮官は、1992年の裾野拡大により、各国から最低1チームが出場し、グループリーグが導入された現行の大会方式ではなく、各国のリーグ王者のみが戦った以前のヨーロッパチャンピオンズカップ(European Cup)のフォーマットを支持している。

 そしてファン・ハール監督は、欧州の複数のクラブが提唱し、プレミアではユナイテッド、シティ、リバプール(Liverpool FC)、チェルシー(Chelsea)、アーセナル(Arsenal)の「ビッグ5」が話し合っていたとされる欧州スーパーリーグ(European Super League)の発足にも反対していることを明らかにした。

 ファン・ハール監督は4日、「私のキャリアを振り返ってくれれば、スーパーリーグやそれと同じような大会に私が反対していることは明白だ」と語った。

「スポーツとはベストを決めるものだ。チャンピオンズリーグ発足時、リーグ戦の1位から4位のチームが出場すると知って、私はナンセンスだと言った」

「大会はリーグ王者間で争われるべきだ。20年前にもそう主張したが、今でもその考えに変わりはない」

「(現行のシステムは)商業主義的な考えだ。商売という観点では正しいが、スポーツは勝つことが本来の目的であり、2位や3位になることではない」