【1月14日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は13日、ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長の元側近であるジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長を解雇したと発表した。

 10年近くFIFAの事務局長を務めてきたバルク氏は、ブラッター会長の右腕として活動してきたが、現在ではそのブラッター会長も、8年間の資格停止処分を科されている。

 55歳のバルク氏は、2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でチケットの不正売買に関与したとして、FIFAの調査担当部門から、9年間の活動禁止処分を要求されていた。

 FIFAは声明の中で、バルク氏との雇用契約が「終了した」ことを発表。チケットの不正売買疑惑に決着がつく前の決定となった。

「FIFAの緊急委員会は2016年1月9日、ジェローム・バルクを、FIFAの事務局長職から直ちに解くことを決定した」

 代理人のバリー・バーク(Barry Berke)弁護士は、バルク氏が「嫌疑の不当性を証明し、愛する競技に対して自分がどれだけ貢献してきたか、理解される日が来ることを確信している」としている。

 またバーク弁護士は、AFP宛のメールで「(バルク氏は)事務局長として長きにわたりサッカー界に貢献してきたことを誇りに思っている」と補足した。

 FIFAによれば、ナンバー2ポストである事務局長の業務は、マルクス・カットナー(Markus Kattner)氏が引き継ぐことになるという。(c)AFP