【10月8日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は8日、南米予選が開幕し、アルゼンチンはリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ブラジルはネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)不在のまま、ロシアに向けた長旅をスタートさせる。

 南米予選の初戦を欠場するスーパースターは、負傷のメッシと出場停止のネイマールだけではない。

 ウルグアイはエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)とルイス・スアレス(Luis Suarez)が不在となり、コロンビアはハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)をけがで欠いている。

 南米を代表する強豪国のブラジルとアルゼンチンは、チリが自国優勝を果たしたコパ・アメリカ(2015 Copa America)で味わった痛みをそれぞれ抱えながら、今回のW杯予選を迎える。

 ブラジルは準々決勝でパラグアイに敗れ、ドイツに惨敗を喫した2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で負った傷をさらに深めている。

 一方、アルゼンチンはPK戦までもつれた決勝でチリに敗れ、1993年以来となる主要タイトル獲得の希望は、見事に打ち砕かれた。

 南米予選の初戦でブラジルはアウェーでチリと、アルゼンチンはホームでエクアドルと対戦する。

 コパで優勝を果たし、下馬評でも優勢とされているチリだが、歴史はブラジルに味方している。

 ブラジルは2002年W杯日韓大会の予選でチリに0-3で敗れているが、そのあとに行われた14回の直接対決では12勝2分けと無敗を誇っている。

 ブラジルのカカ(Kaka)は、「どんな試合にも自分たちの歴史があり、時代は変化していくが、僕らはいつだってチリ戦を得意としている。それはアドバンテージになる」と語った。

 ブラジルとチリの直近の対戦は、3月に英ロンドン(London)で行われた親善試合で、ブラジルが1-0で勝利を収めている。

 ブラジルのダビド・ルイス(David Luiz)は、「チリとの試合はいつも難しいけれど、僕らは勝つつもりでいる」とコメントした。

 ブラジルにとって不安要素は、コパのコロンビア戦で退場処分になった主将のネイマールを出場停止で欠くことになる。

 ブラジルが報道陣とファンに練習を公開し、リラックスした雰囲気を演出するなか、チリのホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督は、練習を毎日15分しか公開しなかった。

 チリの主将クラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)は先日、ツイッター(Twitter)に投稿したファン向けのメッセージで、「僕らは新しい章を始めようとしている。一緒にやってやろうじゃないか」とコメントしている。