【9月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)の男子シングルス1回戦では1日、19歳のアジア勢2選手が2回戦進出を果たし、新たな世代の台頭を予感させた。

 1人目は、日本の西岡良仁(Yoshihito Nishioka)。西岡は、3時間22分の激闘の末に6-4、2-6、6-7、6-1、6-2でポール・アンリ・マチュー(Paul-Henri Mathieu、フランス)を破った。2人目は韓国のチョン・ヒョン(Hyeon Chung)。チョンは、6-3、6-1、6-2でジェームズ・ダックワース(James Duckworth、オーストラリア)に勝利し、全仏オープンテニス(French Open 2015)覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)と対戦する2回戦へ駒を進めた。

 世界ランク69位のチョンと同128位の西岡は共に19歳で、本戦に出場した10人の10代選手の中で、この2人だけが初戦を突破した。また今年は、12人が出場した1990年以来、最も多く10代選手が本戦でプレーした年になった。

 1990年の全米オープンといえば、ピート・サンプラス(Pete Sampras)氏が19歳で四大大会(グランドスラム)初優勝を果たした大会で、同氏はその後、グランドスラムで通算14勝を挙げることになる。

 2005年に、同じく19歳で全仏オープン初優勝を飾ったラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、10代の初戦突破を受けて、「しばらく不在だった世代が出てきたのは、テニス界にとって良いことだね」とコメントしている。

「最高の選手というのは、普通の人以上に成長する選手のこと。それがこの世代の命運を分けるだろう」