■シューズ交換が奏功

 マレーはこの日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)準決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に敗れて以来の試合に出場。

 28歳のマレーは、4度の優勝を誇るエイゴン選手権(AEGON Championships)での対戦2回を含め、グラス(芝)コートではツォンガに一度も敗れたことがなく、序盤はフットワークに違和感を訴えたものの、シューズを交換してからは徐々に試合の主導権を握り、第1セットの第10ゲームではセットポイントを迎えた。

 これをふいにしたマレーだが、その後もツォンガにプレッシャーをかけ続け、第12ゲームでもう2回セットポイントを迎えると、最後はバックハンドのウイナーでセットを先取した。

 第2セットでは、ツォンガの強力なサーブとショットがマレーを苦しめ、序盤からブレークを奪われるものの、第6ゲームでブレークバックしてゲームカウントを3-3に戻す。

 タイブレークにもつれこんだこのセットで、マレーはセットポイントを3回しのぐと、自身3度目のセットポイントをものにして2セットアップとする。

 ゴールラインを目前にしたマレーは、第3セットで試合のレベルを上げてツォンガを圧倒すると、第1ゲームからブレークを奪い、2度目のブレークで勝利を決定づけた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS