【3月9日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)は8日、各地でワールドグループ1回戦が行われ、英国は3勝2敗で米国に勝利し、準々決勝進出を決めた。

 英国は、第4試合に出場したアンディ・マレー(Andy Murray)が7-6、6-3、7-6で米国ナンバーワンのジョン・イズナー(John Isner)を下し、フランスが待つ準々決勝への切符を手にした。

 27歳のマレーは、6日の第1試合でも6-1、6-1、4-6、6-2でドナルド・ヤング(Donald Young)に勝利。英国はその後、世界ランク111位のジェームズ・ワード(James Ward)が、2セットダウンからイズナーを破る驚異の逆転劇をみせていた。

 2日目のダブルスでは、ボブ・ブライアン(Bob Bryan)/ マイク・ブライアン(Mike Bryan)組が、米国の望みをつなぐ白星を挙げていた。しかし、過去32回優勝を経験している米国も、これ以上粘ることはできなかった。

 この日、イズナーは最初の2つのサービスゲームで6本のサービスエースを奪うなど、闘志を燃やして試合に臨んでいたものの、第1セットだけで7度のブレークポイントをしのがなければならなかった。

 序盤、自身のサービスゲームで苦しんだマレーは、最終日の幕開けを飾る試合を戦うことに、プレッシャーを感じていたと認めている。

 第2セットでは、マレーのバックハンドスライスがさえ、イズナーのサービスゲームをブレーク。イズナーは、その後もサービスエースを量産するが、最後はマレーが2時間31分の試合に決着をつけ、デビスカップを9度制している英国を8強に導いた。

 消化試合となった第5試合では、7-5、0-1となった場面でワードが棄権を申し出たため、米国のヤングに白星が与えられた。

 2013年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)覇者マレーは、「大きな勝利だ。スタッフや選手みんなにとって、大きな意味を持つ」と話した。

「この週末は、とても感情的になった。チームや選手、スタッフをよく知っているからね。チームメート、友達、兄弟として、プレッシャーがかかる地元の会場で戦い抜けたことを誇りに思う。みんな、本当によくやった。このチームの一員になれたことが光栄だ」

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