【6月19日 AFP】コパ・アメリカ(2015 Copa America)は18日、グループCの1試合が行われ、ペルーが1-0でベネズエラに勝利した。

 前半途中で退場者を出したベネズエラに対し、ペルーはバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するベテランのクラウディオ・ピサロ(Claudio Pizarro)が決勝点を挙げ、初戦のブラジル戦で喫した悔しい敗戦を挽回した。

 試合は後半27分、ペルーがクリスティアン・クエバ(Christian Cueva)のドリブル突破からチャンスを作ると、最後はピサロがゴールネットの天井にシュートを突き刺し、激しい肉弾戦に決着をつけた。

 ペルーは大会初戦の後半ロスタイムに決勝点を奪われ、ブラジルに1-2で敗れていただけに、今回はうれしい1勝となった。

 一方、初戦でコロンビアから金星を挙げているベネズエラは、前半にフェルナンド・アモレビエタ(Fernando Amorebieta)がパオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)を踏みつけて退場処分となり、その後は押し込まれる展開が続いた。

 この結果、グループCは最終節を残して全4チームが勝ち点3で並ぶ混戦となっている。最終節は21日に行われ、ペルーはコロンビアと、ベネズエラは2戦目を落としたブラジルと対戦する。

 序盤から荒れ気味だった試合の分岐点になったのは前半30分だった。アモレビエタは左サイドでゲレーロと激しく競り合ったあと、倒れたゲレーロの太ももをスパイクで踏みつけた。

 これを受けてラウル・オロスコ(Raul Orozco)主審は、アモレビエタに躊躇なくレッドカードを提示。ゲレーロは治療を受けたものの、ももには赤い跡がくっきり残っていた。

 それまで得点の可能性をにおわせていたのは、ベネズエラの方だった。前半7分、アレハンドロ・ゲラ(Alejandro Guerra)のクロスをゴール前に走り込んだホセ・サロモン・ロンドン(Jose Salomon Rondon)が合わせたが、シュートはペルーのGKペドロ・ガレセ(Pedro Gallese)に阻まれた。そしてこれが、ベネズエラに訪れたこの試合最大のチャンスだった。(c)AFP