【6月18日 AFP】コパ・アメリカ(2015 Copa America)は17日、グループCの1試合が行われ、ブラジルは0-1でコロンビアに敗れた。さらにブラジルは、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が試合終了後に退場処分を受けている。

 試合終了の笛の後、ネイマールは両チームの選手が入り乱れる中、この試合で決勝点を奪ったコロンビアのジェイソン・ムリージョ(Jeison Murillo)に頭突きを見舞おうとしてレッドカードを提示された。試合後のこの騒動で、コロンビアのカルロス・バッカ(Carlos Bacca)も退場を宣告されている。

 ネイマールは、前半にハンドの反則で今大会2枚目のイエローカードを受けており、すでにこの時点で3戦目の出場停止が決まっていた。

 グループCではブラジル、コロンビア、ベネズエラの3チームが勝ち点3で並んでいる。

 代表でもFCバルセロナ(FC Barcelona)でもネイマールのチームメートであるダニエウ・アウベス(Daniel Alves)は、試合後にチリ人主審のエンリケ・オッセス(Enrique Osses)氏を非難した。

「審判は自分たちがスターだと思うのはやめるべきだ。彼らはスターではなく、試合をコントロールするためにいる」

「南米でのこういったことには慣れているよ。誰もがブラジルに反抗する」

 アウベスはまた、ネイマールを挑発したコロンビアの選手にも批判の矛先を向けた。

「彼らはネイマールの性格を分かっていて、挑発して神経質にさせた」

 ネイマールは約1年前に行われたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準々決勝での両国の対戦で、脊椎を骨折していた。その試合に1-2で敗れていたコロンビアにとっては、54個のファウルが数えられた一戦での勝利は格別なものとなった。

 コロンビアは前半36分、フアン・クアドラド(Juan Cuadrado)の右サイドからのFKがペナルティーエリア内に落ちると、ブラジルの守備陣がボールをクリア仕切れず、ムリージョが強烈な左足のシュートを蹴り込んだ。

 一方のブラジルも後半に同点の大きなチャンスを手にしたが、ロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)は無人のゴールに蹴り込むだけのシュートを、バーの上に外した。

 コロンビアのハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)は、「しっかりとしたゲームプランが今日はうまくいった。4日前のベネズエラ戦は良いプレーをしたけれど負けてしまった。今夜は良いプレーをしてブラジルに勝った。そういうことはたまに起きるものさ」とコメントした。(c)AFP