【3月13日 AFP】ソチ冬季五輪のアルペンスキー男子回転で金メダルを獲得したマリオ・マット(Mario Matt、オーストリア)が、36歳の誕生日を約1か月後に控えた12日、現役引退を表明した。

 アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)で2度のタイトルに輝くマットは、その1つ目を獲得したオーストリア西部のリゾート地サンクトアントンアムアールベルク(Sankt Anton am Arlberg)で行われた記者会見で、「私は、現役を引退することを決めました」と語った。

 度重なる故障に悩まされ続けた回転のスペシャリストであるマットは、今季のW杯では8レース中3レースしか完走できず、キッツビューエル(Kitzbuehel)大会の12位が最高順位となっていた。

 マットは、2007年に2度目の世界選手権制覇を果たすと、オーストリアのシュラートミング(Schladming)で行われた2013年大会(2013 FIS Alpine World Ski Championships)で銅メダルを手にし、さらに昨年のソチ五輪では金メダルを獲得して周囲を驚かせた。(c)AFP