【9月27日 AFP】スキージャンプのトーマス・モルゲンシュテルン(Thomas Morgenstern、オーストリア)が26日、現役引退を表明した。

 五輪で通算3個の金メダルを獲得している27歳のモルゲンシュテルンは、今年1月に行われた大会で転倒し、選手生命を脅かす大けがをしていた。

 2006年のトリノ冬季五輪では個人と団体で金メダル、2010年のバンクーバー冬季五輪では団体で金メダルを獲得しているモルゲンシュテルンは、「自信が戻ってこなかった」と語っている。

 17歳でW杯初優勝を果たしたモルゲンシュテルンは、2度の総合優勝を果たすなど、これまでに通算23勝を挙げている。

 モルゲンシュテルンは今年の1月10日、オーストリア・タウプリッツ(Tauplitz)で開催されたフライングヒルの予選で、空中でバランスを崩したあと激しく転倒し、頭部と肺を負傷していた。

 モルゲンシュテルンはその1か月前にも、ドイツのティティゼーノイシュタット(Titisee-Neustadt)で行われた大会で一時意識不明となる転倒事故を起こしており、指を骨折し、数か所を打撲していた。

 しかし、モルゲンシュテルンはソチ冬季五輪に出場するため奮闘し、団体戦で銀メダルを獲得した。(c)AFP