【12月22日 AFP】アルペンスキーW杯2014-15は21日、イタリアのアルタバディア(Alta Badia)で男子大回転第4戦が行われ、オーストリアのマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher)が優勝し、W杯の通算勝利数で母国の伝説的選手フランツ・クラマー(Franz Klammer)氏の記録を更新した。

 今季4勝目を挙げたヒルシャーは、W杯通算27勝目を飾り、1970年代に滑降競技で圧倒的な強さを誇った元五輪金メダリストのクラマー氏の記録を一つ上回った。

 しかしながら、ヒルシャーにはまだ、1974年から1989年までの16シーズンで合計86回のW杯優勝を果たした元五輪金メダリストでスウェーデンのアルペンスキー王者インゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)氏を脅かすまで多くの道のりが残されている。

 合計タイム2分30秒17を記録したヒルシャーに続き、テッド・リゲティ(Ted Ligety、米国)が1.45秒差で2位、トーマス・ファナラ(Thomas Fanara、フランス)が1.48秒差で3位に入った

 総合争いでは、ノルウェーのチェーティル・ヤンスルード(Kjetil Jansrud)が首位を維持しているものの、22日に照明の下で行われるマドンナ・ディ・カンピーリオ(Madonna di Campillo)大会で、ヒルシャーが逆転する可能性がある。(c)AFP