■セビージャに苦戦が予想されたものの、メッシの活躍で快勝

 このところリーグ戦で調子を落としていたため、バルセロナはセビージャに苦戦を強いられるのではないかとみられていた。しかしながら、本拠地で戦ったバルセロナは、前半から完璧に試合の主導権を握り、メッシやスアレスが序盤から相手GKベト(Antonio Alberto Bastos Pimparel 'Beto')を脅かした。

 そして前半の中盤、メッシが今季公式戦12得点目となる完璧なFKをゴール左上隅に決め、歴史を作った。チームはその後もスアレスやアルバ、ネイマールがチャンスを迎えたが、セビージャもベトを中心とした必死の守備で追加点を許さず、可能性を残して前半を終えた。

 すると後半開始わずか60秒、前半は相手を圧倒していたバルセロナが不運な形で同点に追いつかれる。ビトロ(Victor Machin Perez "Vitolo")がジェラール・ピケ(Gerard Pique)の甘い対応をかわして左サイドから低いクロスを入れると、これがアルバに当たってオウンゴールとなった。

 それでもバルセロナは、すぐさまこのミスを帳消しにした。失点から2分後にシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)のFKからネイマールがゴール右隅にヘディングシュートを決めると、スアレスの裏への絶妙な抜け出しからのクロスに、ラキティッチが頭で難なく合わせて3-1とした。

 バルセロナでの出場が4試合目となるスアレスは、初ゴールの方は少なくとも次戦までお預けとなったが、アシストはすでに4つを記録している。

 メッシはその後、ネイマールのお膳立てから得点を決めてサラ氏の記録を更新し、チームメートから胴上げされたが、この日の得点はこれだけで終わらず、後半33分にはネイマールの落としからゴールを挙げて、バルセロナで27度目となるハットトリックを達成した。(c)AFP/Kieran CANNING