【10月6日 AFP】五輪の競泳男子で通算18個の金メダルを獲得し、リオデジャネイロ五輪を目指して競技復帰を果たした米国のマイケル・フェルプス(Michael Phelps)が5日、休養することを表明した。

 フェルプスは先月30日、地元である米ボルティモア(Baltimore)のトンネル内でセンターラインを越える速度違反と酒気帯び運転により起訴されていた。

 ツイッター(Twitter)での投稿でフェルプスは、「この数日間は、とても厳しい状況にいます。判断を間違ったのは、これが最初ではないことは自覚していますし、自分に対して本当に失望しています」とコメントした。

「これから休養を取り、自分自身をもっと理解するのに必要な助けとなるプログラムに参加するつもりです」

「水泳は、僕の人生の大部分を占めるものですが、今はプライベートの自分に集中して、この経験から学ぶための必要な仕事に取り組み、将来的により良い決断ができるようにします」

 アルコールの血中濃度が、法で定められた0.08パーセントの限度のほぼ倍に相当する0.14パーセントに上っていたフェルプスは、19歳当時の2004年にも酒気帯び運転で逮捕され、18か月の保護観察となっていた。

 フェルプスは逮捕された際にもツイッターを利用し、1600万人のフォロワーに向けて「自分の行いの重要性を理解し、全責任を負います」と謝罪コメントを投稿していた。

「現在、これらの言葉に何の意味もないことは分かっていますが、失望させてしまった皆さんに深く謝罪します」

 五輪史上最も輝かしい選手として合計22個のメダルを獲得している29歳のフェルプスは、先月オーストラリアで行われたパンパシフィック水泳選手権(Pan Pacific Swimming Championships 2014)で3冠を達成し、2年後のリオ五輪でのさらなるメダル獲得に向けて意欲をみせていた。

ロンドン五輪後に現役を引退していたフェルプスは、今季序盤に復帰したばかりだった。(c)AFP