【9月8日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は7日、予選の試合が各地で行われ、グループDのポーランドが7-0でジブラルタルに大勝した。

 ポーランドはバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が4得点を挙げる活躍をみせ、欧州サッカー連盟(UEFA)加盟後初の公式戦に臨んだジブラルタルにレッスンを施した。

 英国の海外領土にあたるジブラルタルは、この日の先発メンバーにプロ選手が2人しかおらず、しかもUEFAの基準を満たすホームスタジアムが今のところ領土内にないため、ポルトガル南部のファーロ(Faro)でホームゲーム開催を余儀なくされた。

 それでも前半のジブラルタルは誇り高く戦い、カミル・グロシツキ(Kamil Grosicki)のシュートがDFに当たってゴールに入り、序盤に先制された後は、自分たちよりも豪華な顔ぶれのそろうポーランドを水際で食い止め続けた。

 しかし後半に入ると、その守りもポーランドの多彩な攻撃を受けて決壊し、開始10分ほどで4得点を奪われた。

 ポーランドは後半3分、レンヌ(Stade Rennes FC)のMFグロシツキがDF2人をかわすと、さらにGKの体勢を崩してから、がら空きのゴールへ自身2点目を流し込んだ。

 その後はレワンドフスキが格の違いを見せ、ヤクブ・バブジニャク(Jakub Wawrzyniak)のクロスから難なくヘディングシュートを決めると、その3分後には低いシュートをゴール隅に決めた。

 さらにCBのウカシュ・シュカワ(Lukasz Szukala)が決めた打点の高いヘディングシュートでは、DFへのファウルがあったようにもみえたがポーランドの5点目は認められ、ジブラルタルは判定にも恵まれなかった。

 終了間際には、レワンドフスキがアレン・ブラ(Allen Bula)監督の率いるジブラルタルにさらなる痛手を与え、DFラインの裏に抜け出してハットトリックを達成すると、最後はニアへのシュートで得点ラッシュを締めくくった。

 ポーランドの次節は今回よりもはるかに難しい試合となり、10月にワルシャワ(Warsaw)で世界王者ドイツと対戦する。一方、ジブラルタルはこの日の初戦でグルジアを2-1で下したアイルランドと敵地で対戦する。(c)AFP