【9月8日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は7日、予選の試合が各地で行われ、グループDのドイツは2-1でスコットランドに勝利した。

 ホームで予選初戦に臨んだW杯王者ドイツは、僅差のスコアで勝利したものの、不安の残る滑り出しとなった。

 3日に行われたアルゼンチンとの親善試合で2-4と敗れているドイツは、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)が前後半にそれぞれ1得点ずつ記録し、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)以来の公式戦で勝利を収めている。

 しかし、スコットランドも気持ちの入ったプレーをみせ、特に後半は良い入りをすると、21分にはその姿勢が実り、イケチ・アニャ(Ikechi Anya)が試合を振り出しに戻す同点ゴールを決めた。

 それでもドイツはその4分後、相手のクリアミスから、最後はミュラーが代表戦自身24得点目となるゴールで決勝点を挙げた。

 ミュラーに決勝点を許したものの、ゴードン・ストラカン(Gordon Strachan)監督率いるスコットランドは、ほかにアイルランド、ポーランド、グルジア、ジブラルタルの入ったグループDのドイツ戦で、貴重なアウェーでの勝ち点1を獲得してもおかしくなかった。

 この試合でドイツは、DFラインにジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)が復帰したものの、中盤で新主将のバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)、レアル・マドリード(Real Madrid)のサミ・ケディラ(Sami Khedira)とアーセナル(Arsenal)のメスト・エジル(Mesut Ozil)を欠いた。

 そしてフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)がW杯後に引退した右SBには、1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)のセバスティアン・ルディー(Sebastian Rudy)が抜擢され、代表戦通算3試合目の出場を飾った。

 対するスコットランドは、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のダレン・フレッチャー(Darren Fletcher)が主将を務め、エバートン(Everton)で好調のストライカー、スティーブン・ネイスミス(Steven Naismith)もメンバーに入り、統一後のドイツを相手に公式戦初勝利を狙ったが、かなわなかった。(c)AFP