【9月7日 AFP】14F1、第13戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2014)は6日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が8戦ぶりとなるポールポジションを獲得した。

 ハミルトンがようやく総合首位に立つチームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)を上回った。29歳のハミルトンは、トップタイムとなるベストラップ1分24秒109を記録してロズベルグを約0.2秒上回り、残り7戦でロズベルグとの29ポイント差を詰めるべく、好位置につけた。

 2週間前のベルギーGP(Belguim Grand Prix 2014)で衝突して以降、両者の間には溝ができており、マシンを降りた2人はほとんどあいさつも交わさず、握手をしたり、うれしそうに喜び合ったりする場面は見られなかった。

 ハミルトンにとっては、これが5月10日のスペインGP(Spanish Grand Prix 2014)以来となる今季5度目、通算36度目のポールポジション獲得で、ロズベルグを苦々しく思う気持ちがモチベーションとなり、最高の走りを引き出したのは明らかに思える。

 両選手は予選後、ワンツーフィニッシュとチームのフロントロー独占をもっともらしい言葉で喜んだが、お互いから少しそらした顔はどちらも笑っていなかった。2人は「チームにとって素晴らしかった」と立て続けにコメントを発している。

 ウィリアムズ(Williams)は走りを大きく改善させ、他チームを大きく上回るタイムでバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が3番手に、フェリペ・マッサ(Felipe Massa)が4番手に入った。

 マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)の新人、ケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)が5番手に入り、これに同じくマクラーレンのジェンソン・バトン(Jenson Button)、年間優勝2度のフェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)と続いた。

 4年連続王者のレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が8番手、そのチームメートで3連勝のかかるダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が9番手につけた。

 ケータハム(Caterham F1 Team)の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)は19番手となった。(c)AFP/Tim Collings