【9月5日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、4日に行われた記者会見で、関係に亀裂が生じているメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)の間に座り、両者の仲介役を受け持った。

 今週末の第13戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2014)を控え、ぎくしゃくとしたムードの中で行われた記者会見で、アロンソは顔をこわばらせながらも、2007年にマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)でチームメートだったハミルトンについて「そうだね。2007年は、思うようにいかなかった」とコメントし、「でも、何度も言っているように、問題はルイスとのことじゃなかった」と話した。

「僕たちは、非常にプロフェッショナルな関係を保っていた。当時うまくいかなかったのは、チームが哲学や経営方針に不満を持っていたからだ」

「でも、ルイスとの問題はなかった。今でも僕たちが良好な関係を維持していることに驚きはないし、彼らも前に進めるはずだ」

「彼らはタイトルを狙う上で、いわば特権階級にいる。スポーツとはそういうものだ。良い問題じゃないか。タイトルのために戦っているんだよ」

 これを受け、ハミルトンは元チームメートのコメントに感謝の意を示した。

「フェルナンドはまったくもって正しい。若いときは、正しい選択ができなかったり、正しいことが言えなかったりもする」

「今でも僕は正しいことが言えないときがあるし、学んでいる最中だ。10年後に振り返って、ああすれば良かったと言うだろうね」

「そういうものさ。僕らはお互いにどう猛な競争相手で、勝ちたいと思っている。個人的には、僕の能力と誠実な態度に自信があるから勝ちたいんだ」

「レースを通じて前に進み、いつも通り一生懸命に戦いたいと思っている。今季は簡単でもなければ、順調にもいかなかった。でも、他に道はなかった」

 ロズベルグは現在、ドライバーランキングでハミルトンに29ポイント差をつけている。(c)AFP