【8月30日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)は29日、ニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)がベルギーGP(Belguim Grand Prix 2014)で起きたルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)との接触について責任を認めたため、処分を科したことを発表した。

 メルセデスは同日、英ロンドン(London)近郊のブラックリー(Brackley)にあるチーム本部でロズベルグとハミルトンが話し合う場を設けるための緊急会議を開き、チームの代表を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏とパディ・ロウ(Paddy Lowe)氏も同席した。

 メルセデスは会議終了後に声明を発表し、「今回の会議で、ロズベルグはベルギーGPの2周目で発生した事故についての責任を認め、自身の判断が間違っていたとして謝罪した」と明らかにしている。

「これを受け、チームは今回の問題に対して適切な懲戒処分を下した」

 ロズベルグは24日に行われたレースの2周目に、ハミルトンのマシンと接触していた。この事故でハミルトンのタイヤはパンクし、レースに勝つことは絶望的となっていた。

 ハミルトンは最終的にリタイアに終わり、今季残り7戦で年間優勝を争うロズベルグとの差は29ポイントまで開いている。

 メルセデスはロズベルグに科した処分の内容について明らかにはしなかったものの、ロズベルグとハミルトンはこれまで通り今季の総合優勝を争うとしている。

 メルセデスは声明で、「チームは今後も激しく公平なレースに努める。これこそが世界選手権を制するための正しい方法だ。それはチームとファン、そしてF1にとっても良いことだ」と発表している。

「ルイスとニコは、チーム規則にとって最も大事な原則を理解し、受け入れた。コース上でチームの車同士の接触があってはならない」

「彼らには、今回のような事件が許されないことを明確にした。しかし、ニコとルイスはわれわれのドライバーだ。われわれは彼らを信用する」

「彼らは今後もF1世界選手権で自由に戦う」

(c)AFP