【12月6日 AFP】13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは5日、男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が3度の世界王者パトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)の持つ世界歴代最高得点を破る99.84点を記録し、首位に立った。

 ゲイリー・ムーア(Gary Moore)作曲の「パリの散歩道(Parisian Walkways)」に乗せて演技した羽生は、冒頭の4回転ジャンプを成功させると、トリプルアクセルと3回転のコンビネーションジャンプも完璧に着氷し、2度のスピンとステップでレベル4の演技を披露した。

 チャンは自らが持つSPの世界最高記録を11月のエリック ・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2013)で更新していた。

 しかし、この日のチャンは序盤の4回転、3回転のコンビネーションジャンプを成功させたものの、トリプルアクセルでは転倒しかけ、リンクに手をついた。

 トリプルルッツが2回転でステップアウトとなったチャンだったが、3度のスピンとステップシーケンスでレベル4を記録し、87.47点で2位につけた。

 3位には80.94点で織田信成(Nobunari Oda)がつけている。

 GPシリーズのスケート・カナダ(2013 Skate Canada International)とエリック ・ボンパール杯でチャンの後塵を拝していた羽生は、「点数については、ただただびっくりです」とコメントした。

 続けて7日に19歳の誕生日を迎える羽生は「ひとつひとつジャンプがきれいに決まった。ただ、スピンで少しよろけてしまった。ちょっとした気の緩み、それが悔やまれる。今日はしっかり喜んで、明日に向けてまた集中し直したい」と語った。

 4位には77.75点で中国の閻涵(Yan Han、ハン・ヤン)、5位には68.92点でロシアのマキシム・コフトゥン(Maxim Kovtun)、6位には65.66点で町田樹(Tatsuki Machida)がつけている。(c)AFP