【11月8日 AFP】サッカースペイン代表を率いるビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は7日、赤道ギニア、南アフリカとの親善試合に臨む代表メンバーを発表し、ブラジル出身のジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)が初招集された。

 スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico Madrid)でプレーするコスタは先日、ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督からの要請を断り、居住国であるスペインの代表チームでプレーすると表明していた。

 コスタは今季、公式戦16試合で16得点を挙げており、6日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)のオーストリア・ウィーン(Austria Vienna)戦でも得点を決め、4-0で快勝したアトレティコのベスト16進出に貢献した。

 デル・ボスケ監督は「すべての選手が突出した何かを持っている。絶好調のジエゴはスペイン代表でプレーするのに必要な基準をすべて満たしている」とコメントした。

「W杯まではあと7か月もある。そしてジエゴは新しい選択肢だからこそ、今回の2つの親善試合で試したかった」

 デル・ボスケ監督は以前、コスタを一度招集することになれば、W杯にも連れていくことを「ほとんど強制される」と語ったとされている。

 しかしながら監督は今回、母国ブラジルに背を向けて世界王者でプレーすることを選んだとはいえ、コスタのことはほかの選手とまったく同じように判断すると強調している。

「われわれは彼がやれるのを見てきたが、今は論理的な過程を経てチームに組み込もうとしている段階だ」

「9月にすべてが始まり、そしてジエゴは条件を満たした。われわれはジエゴという人間を知り、彼から強い印象を受けた」

「しかし候補は無数にいる。現在からW杯までは多くの時間がある。3月にはまたイタリアとの試合があり、そこでどうなるかも見たい。ジエゴはほかのすべての選手と横一線の状況にいるんだ」

 スペイン代表ではまた、股関節と足の負傷から復帰したばかりのレアル・マドリード(Real Madrid)のシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)が、今季初めて代表に復帰したことも注目されている。

 その一方で、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジェラール・ピケ(Gerard Pique)とシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)の2人には休養が与えられ、フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)はけがのため招集を見送られたが、ダビド・シルバ(David Silva)はまさかの不選出となった。

 所属のマンチェスター・シティ(Manchester City)で好調のアルバロ・ネグレド(Alvaro Negredo)はメンバーに入り、また10月のW杯予選をけがのため欠場したアーセナル(Arsenal)のサンティ・カソルラ(Santi Cazorla)も復帰を果たした。

 W杯と欧州選手権王者のスペインは16日にマラボ(Malabo)で赤道ギニアと、19日にヨハネスブルク(Johannesburg)で南アフリカと対戦する。(c)AFP